伊ビエラのチッタスタディ大学の大学院で繊維を学ぶ「ビエラマスター」の学生と、日本の「産地の学校」の卒業生らが10月18日にオンラインで交流会を行った。旭化成と日本ファッション協会の後援により開催し、イベント内では旭化成の「ベンベルグ」の解説も実施した。
20年から毎年開催している(21年は感染症予防のため中止)。現地のビエラマスターの生徒に日本製テキスタイルの現物を送り、産地の学校の関係者によるテキスタイルを紹介する。
今回は尾州、富士吉田、遠州など各産地の代表的なテキスタイルとその歴史を扱った。久留米絣、奄美大島の泥染めと大島紬などの伝統工芸品も紹介した。
ビエラマスターからは5人が参加し、自身らの繊維に対する「学習」「訪問」「調査」活動を紹介。日本のテキスタイルの紹介では、関心を示した生地の用途などについて活発に質疑応答し、交流を深めた。
主催である糸編代表の宮浦晋哉氏は、ビエラマスターの生徒たちに「ぜひとも日本の工場に訪れて、物作りの現場を感じてほしい」と話し、日本の物作りの更なる普及に意欲を見せた。