24回目を迎えるプラグイン(繊研新聞社主催)は、全体の約3分の1が初出展のブランドだ。厳しい市況のなか、売り場を活性化する新ブランドに出会える。(カッコ内はブース番号)
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《レディスウェア》明確な個性、“自分らしさ”を重視
レディスウェアでは、トレンドに左右されない〝自分らしさ〟を重視するブランドやアイテム特化型ブランドなど、個性が明確な初出展ブランドが充実する。
「エクビル」(AH-12)はフェミニンモードテイストの次世代レディスブランド。「私を生きよう」をコンセプトに、自分らしさを大切にし、自由に生きるクリエイティブな今の女性たちに向けた服や雑貨を扱う。中心価格は2万~6万円。10月からウェブで期間限定販売している。販路は固定せず、卸をはじめ様々な可能性を検討する。

14年にデビューした「マルマリ」(AH-29)は、全ての女性のために柔らかなシルエットと着心地を追求するレディスブランド。対象年齢も20~50代と幅広い。新作ではリバイバルアンティークをテーマに古き良き時代のデザインを、新しい素材や縫製技術で見せる。中心価格帯は1万~5万円。

「シッタ」(AH-03)は、セレクトショップのバイヤーが、別注品では物足りず、より良い物を作りたいという思いから、12年にスタート。今回の出展を機に卸販売も始める。30~40代の自立した女性に向けて、フェミニンやセクシーではないが、女性らしいラインが特徴のウェアを提案する。18年春夏物の中心価格は1万~2万6000円。

ビジュアル系バンドの熱心な女性ファンを意味する〝バンギャ〟。18年春夏スタートの「バンデフィーユ」(AF-05)は、バンギャ精神を持つ30~40代がリアルに着たい服を提案するブランドだ。春夏物は、日本で染色加工したTシャツや緯糸に銀色のラメ糸を使った岡山デニムのダメージジーンズなどが揃う。Tシャツ1万3000円前後、ボトム2万円前後。一部、メンズサイズも展開する。

「アンビアン」(AH-13)は、大人の女性の可愛らしさを大切にした「優しい服」がコンセプトのツイードに特化したコンテンポラリーブランド。OEM(相手先ブランドによる生産)を手掛ける石原(東京)が、プラグイン限定で初めてブランドを立ち上げる。ツイードに様々な加工を施した表情豊かなウェアを揃える。中心価格はニット3万~5万円、セットアップ5万~8万円。
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《アクセサリー》モチーフ、風合いに特徴
アクセサリーは個性が光るブランドが目立つ。自転車や海の生物などをモチーフにしたネックレスや、素朴ながら美しい色合いのブローチなどがある。
「トワイエトワイエ」(SP-08)は、身に着ける自転車がコンセプト。彫金で作った自転車のペンダントや、ブレーキケーブルブレスレットなど自転車の部品をアクセサリーにしたものを揃える。他に動物と自転車をモチーフに、反射板で作ったブローチもある。

美しい色使いや光沢感が特徴の「ラ・ブロドリー・アワノリョウコ」(BF-11)は、ビーズやスパンコールを土台となる生地に縫い付ける、オートクチュールのドレス刺繍の技法で一つひとつ手作業している。中心価格ブローチ1万~1万6000円、イヤリングとピアス1万2000~1万5000円。

「イットセルフ」(SP-11)は虫や藻、猫、魚などを可愛らしくデザインした。七宝の透明感ある、優しい色が魅力。動物たちのユーモラスな表情で、「わくわく楽しい気持ちになる」アクセサリーを作る。中心価格9000~1万8000円。

「ジュールコロエ」(SP-12)は星や月、植物など、デザイナーの水木菜智さんが好きなものを形にした。手作りの風合いを残したシンプルな指輪やピアスなどで、身に着ける人の魅力を引き出す。

《シューズ、バッグ、革小物》主役級の存在感 コーディネートを彩る
コーディネートを彩る主役級のアイテムが揃う。日常を便利にするアイデアグッズもある。
「リムノック」(AF-14)は、足なじみのよい牛革を使ったレディス主力の靴ブランド。パーツごとに色柄の異なる革を組み合わせたり、マーブル状に手染めした革を使ったり、ポップアートのような楽しいデザインが特徴だ。〝きちんと歩ける〟靴を追求し、足をしっかり支えるオリジナル木型を基に製作する。価格は3万5000~5万円。来秋にはメンズも加える。

バッグ・小物の「アヤ」(BF-03)は、ダッチワックスと呼ばれる、ろうけつ染めをしたオランダ製綿布を使い日本で裁断・縫製している。元々、アフリカ向けに輸出している生地のため、鮮やかでユニークな色柄が特徴。バッグ1万~2万5000円。来春夏物は持ち手がヌメ革のリバーシブルバッグを作った。

「ノーティヴ」(AH-41)は、和とアウトドアを融合したバッグブランド。オリジナルの加工をした「コーデュラ」バリスティックナイロンに日本古来の伝統色で染め上げたシリーズ。バックパックの引き手とメタルプレートにはブランドのシンボルの藤の家紋を刻印している。中心価格は2万~3万円。

「ノーベルト」(BF-07)のコンセプトは、ライフスタイルイノベーション。オフには身も心もリラックスできるよう、ベルトをしなくても体を締め付けずにボトムがずり下がらないアイテムだ。ハンドメイドによる革製でコンパクトなので携帯しやすい。空港のセキュリティーチェックでも安心。1万8000円。
