素材ベンチャーのバイオワークス(東京、今井行弘社長)は、植物由来で生分解性を持つポリ乳酸(PLA)「Plax」(プラックス)の繊維での販売を本格化する。独自の改質剤によって耐熱性を高め、繊維用途で必要な染色性や耐久性を付与。ブランド名を「プラックスファイバー」とし、短繊維に続いて来年には長繊維も実用化する。
(中村恵生)
同社は06年に前身のバイオベースを設立、15年に今井社長が代表に就任してバイオワークスを立ち上げた。18年には石灰石由来素材の「ライメックス」で知られるTBM(東京)の子会社となった。PLAは多くの企業が扱っているが、同社は植物由来の独自改質剤で差別化する。タイのトタル・コービオンから原料ポリマーを調達し、改質剤を加えた複数グレードを揃えている。