ハニーズホールディングスは自社工場を生かした物作りを強みに、コロナ禍でも健闘している。昨年8月には江尻英介さんが代表取締役社長に就任し、今期（23年5月期）から3カ年の新中期経営計画を始動した。これまで、創業者である江尻義久代表取締役会長の「強力なトップダウンによる判断力と機動力」で組織を拡大してきたが、今後はその良さを継承しながら社員の声も吸い上げ、さらなる成長につなげる。
仕事で達成感を得る体験を
——社長就任を振り返って。
子供の頃から父である創業社長で現会長の背中を見てきました。小学生の時は家族旅行といえば店舗まわり。そのような環境で育ち、いつか私も社長になるのだろうと思っていましたから、ついにその時が来たなという感じでした。社長になったら大きく何かががらりと変わるのかなと思っていましたが、会長の支えもあって比較的スムーズにバトンを引き継げました。
ただ、この1年は新型コロナ感染の影響や、原材料の高騰や為替などの外部環境が不安定だった。社長になったらやってみたいなと描いていたことをなかなか実行できず、足元の対応に追われていました。
