パドカレ、パリ3区に旗艦店

2015/09/08 06:03 更新


 【パリ=松井孝予通信員】ギャラリー・ド・ポップ(東京)のレディスブランド「パドカレ」が、13年のニューヨーク・ソーホー旗艦店に続き、パリ3区ポワトゥ通り15番地に約70平方㍍の旗艦店をオープンした。

 セレクトショップ「シャイン」があったこの場所は、ドゥベレム通りと交差する角に位置し、ファッションの同質化が進むマレで、個性的なクリエーターのブティックと多種の文化が作るこの地区らしい香りを残したゴールデンゾーンだ。

 同社はパリでのネットワークを活用し、物件の賃貸借契約から9月初旬の合同展シーズンとデザインウィークに合わせた開店を、約半年間で実現させた。パズルのように一つひとつ形の違う木を手ではめ込んだ床、長い1枚板の木のテーブル、石材のレジカウンター、チョークのような木材で造形した白い壁。「ブランド名の(北仏地方の)パドカレを表現した」(須田ゆかり企画ディレクター)という店内に、上質で作り込んだモダンでありながらタイムレスな服が並ぶ。

 小林司代表取締役は、ブランドのソーホー進出が、継続出展する米合同展コーテリでの取引先拡大につながった実績を挙げ、パリに旗艦店を開設することで、同様に「ブランディングと世界への発信力」を強めると話す。10年から出展しているトラノイ展の効果に期待がかかる。9月末のパリファッションウィークには、同旗艦店でオープニングレセプションを開催する。

パドカレ



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