スイスのスポーツ用品メーカー、オン及びその日本法人であるオン・ジャパンは「テニス界の皇帝」と言われるロジャー・フェデラー選手をアドバイザー兼パートナーとして迎え入れると発表した。フェデラー選手は今後、「オン」ブランドの製品開発やスポーツマーケティング、チームカルチャーの醸成などをサポートする。ブランドとアスリートが結ぶ従来型のスポンサーシップやパートナーシップ契約とは異なり、フェデラー選手はオン側から給与は受け取らず、ブランドの成長に伴い、貢献度に応じた報酬が還元される。
フェデラー選手が長年、オンのシューズを愛用していたことがきっかけで、今回の協業に至った。シニアチームメンバーの一員として、既に20年発売予定の新商品開発に取り組んでいるという。オン創業者の一人である、オリヴィエ・ベルンハルドは「テニスコートを離れた競技以外の部分でも、彼は優れたリーダーであり、新たなことに挑戦する起業家精神を持っていることを知った。デザインとイノベーションに情熱を注ぐ私たちと同じ価値観を共有しているロジャーがオンのメンバーとなることで、とてつもない化学反応が起こると確信している」と述べた。
これに対し、フェデラー選手は「オンを知れば知るほど、単にスイス出身ということ以外にもたくさんの共通点があると気付いた。アスリートとしての経験を生かし、若いパフォーマンスブランドの成功にどのように貢献できるか、今からワクワクしている」と語った。
