日清紡テキスタイルが開発した綿100%の高通気シャツ地「クールメソッドAT」の受注が堅調だ。昨夏、量販店の紳士シャツに採用されて販売初年度からヒットした。近年の常態化した猛暑を背景に需要を捉えている。今春夏の受注はさらに拡大する見込みだ。
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同社によると、一般的なシャツに使われる綿100%の平織りは通気性が15~20cc/平方センチ・秒程度、高通気とされるシャツ地は60~80cc/平方センチ・秒という。一方、クールメソッドATは100cc/平方センチ・秒。これに強みの形態安定加工を組み合わせてイージーケア性も備えた。
クールメソッドATの織り組織は、からみ織りをヒントに開発したハニカム風(多角形)構造が特徴だ。からみ織りのような組織をドビー織機で実現した。組織は縦縞のように見せる効果もあり、一般的な平織りよりも透けにくい。生地表面の凹凸も特徴で、肌には点接触するため発汗時の生地のベタつきも抑える。

展示会ではスポーツ・アウトドア、ユニフォームといった分野でも関心を集めた。各用途に応じた素材開発も検討している。「アパレル市場で天然素材回帰の流れがあるのは間違いない」と同社。肌なじみの良い天然素材に快適性をもたらす機能を付加し、つかんだ商機を深掘りしていく。
