永井撚糸 サボテン由来の合皮を輸入販売 在庫負担、少量で対応

2021/07/01 06:29 更新


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サボテンの表皮を表材に、基材には植物由来ポリウレタンを使う

 工業用ミシン糸が主力の永井撚糸(大阪市)は、メキシコのアドリアーノ・ディ・マルティがサボテンを活用して開発した合成皮革「デザート」の輸入販売代理店となった。同社が在庫を抱えて少量から販売する。色や表面の加工、裏地の変更など別注にも対応する。7月から販促を開始する予定だ。

(小堀真嗣)

 アドリアーノ・ディ・マルティはメキシコの主要都市、グアダラハラに本社を置く。デザートは、同国で有機栽培されたサボテンの表皮を表材に、基材に植物由来のポリウレタンを組み合わせた合成皮革。裏地には再生ポリエステルや、落ちわたを再利用した綿製のニットなどを使い、「エシカル・ビーガン・レザー」として訴求している。

 永井撚糸によると、デザートは柔軟性、耐久性、堅牢度、撥水(はっすい)性を持つ。カケンテストセンターでの試験結果は、「耐光や摩擦などの堅牢度は4~5級」だった。カーシート材としても採用実績があり、「信頼できる品質と優れた品質管理体制」を強調する。

 永井撚糸が在庫販売を始めるのは13種類。色は黒、緑、黄、赤、ネイビーなど。シボの表情も様々。厚みは0.7~1.5ミリ。販路はミシン糸を通じてネットワークを築いてきたかばんや革靴の分野を中心にする。スニーカーや家具、手袋、アパレルといった分野の需要も探る。

 同社は「自然環境に配慮した物作りへの意識が高まるなか、ビーガンレザーに対する関心も高い」と指摘。デザートもその一つだが、「輸入するにはミニマムロットが大きく、コスト負担が大きい」点に着目した。同社が在庫負担し、「企業や工房レベルの小規模事業者まで試しやすくなる」との考えだ。

メキシコで有機栽培されたサボテンを有効利用した「デザート」

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