「資格を生かして、就職したい(仕事をしたい)」といった話を聞くことがある。私は以前、大学教員だったので学生からこのような話をよく耳にした。
日本衣料管理協会は、主要な事業が人材育成事業であり、二つの資格を認定している。衣料管理士(TA)と繊維製品品質管理士(TES)である。前者は大学の養成課程で、後者は公募試験によって取れる資格だ。両資格はいずれも繊維・ファッション分野を対象に資格制度が構築されている。繊維・ファッション関連分野で就職しようとする場合、資格に裏打ちされた知識があるだけに、就職時だけでなく、就職した後の仕事にも有利に働くことが期待される。しかし資格取得はこれで免許皆伝という意味ではなく、スタート地点に立ったと考えるべきである。
どのような仕事であっても、真摯(しんし)に仕事と向き合って研鑽(けんさん)を積み重ねて初めて、ひとかどの仕事ができるというものだろう。資格を取った後の向き合い方が極めて重要なのだ。
人材育成事業開始から約半世紀の節目で、当協会は新たにTES会マイスター制度を発足させ、去る6月12日、初の「TES会マイスター」17人を認定した。今回の認定者は、まさに真摯にTES資格に向き合って活動されてきた方たちである。会員拡大や業界活性化を目指し、さらに活躍されることを期待したい。
(日本衣料管理協会会長 島﨑恒藏)
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「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。
