モーハウス、中国で授乳服を普及

2015/06/10 06:26 更新


 授乳服を製造販売するモーハウス(茨城県つくば市)の光畑由佳代表が7日、中国の上海高島屋で子育て講演会を行った。同社の製品は授乳の際に周りから乳房が見えないため、子連れで外出しやすいのが特徴。「産後の新しいライフスタイル」を提案する活動を続けている。

 講演では3人の子供を育てた自らの経験や、地下鉄に乗っていて授乳ができずに困ったことから授乳服を作ったエピソード、子育てしながらモーハウスで働く女性社員の様子などを紹介した。妊婦や子連れの夫婦らが参加し、講演後には受注販売も行った。

 同社のワンピースやブラジャーなどは全て日本製。今後中国の富裕層や子育てに先進的な考えを持つ人を対象に販売する計画だ。

 同社は97年創業。光畑代表が自宅で授乳服を手作りして始めた。02年に8人のスタッフと会社設立、全員が子育て中だったため、子連れ出勤で働いた。04年に授乳服専門店を東京・青山にオープン、店舗でも子連れ出勤を開始。さらに07年には百貨店のコーナー店、11年にはSCの店舗でも子連れ出勤を実施。13年には経済産業省の「ダイバーシティ経営100選」に選ばれた。(上海支局)



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