イタリア革見本市が刷新、9月展から

2015/08/24 13:30 更新


 イタリア皮革製品組合は、9月1~4日に開催する国際革小物見本市「ミペル」を刷新する。4月に就任したリッカルド・ブラッチャリーニ新会長のもと、見本市の進化を図る。厳選した企業による高品質な物作りに加え、クリエーションの打ち出しに力を入れ、新しいプロジェクトも立ち上げた。

 見本市会場のフィエラ・ミラノ・ローエキシビジョンセンター内での展示場所も変更し、同時期に開催される伊国際靴見本市「ミペル」と隣接したホール10で開催する。両見本市の相乗効果によって、バイヤーの利便性やサービスを向上する。

 約1000平方㍍の展示ホールには、200を超えるブランドが出展する。従来は二つのホールを使って300近くのブランドが出展していたが、ミペルで設けた一定基準を満たす企業で構成する。「メード・イン・イタリーの卓越した物作りを評価してもらう場」であり、世界の良質なブランド、企業を集めることによって、見本市の質を向上する。

 日本からも、日本皮革産業連合会が支援するジャパンブースが前回に続いて出展、大峡製鞄、SIGNIFIE、三京商会、新喜皮革、ペレボルサ、枡儀、ユハク、藍胆の8社が参加する。

 ミペルのロベルト・ブリッコラ会長は、見本市の魅力を高める新プロジェクトを提案。イタリア製品を手掛ける有力デザイナー10人が「グラマラス」をテーマに、16年春夏の新作を披露し、合わせてミペル限定のショッピングバッグを展示する「グラマラスショッパー」プロジェクトを行う。デジタルデバイスを活用し、SNS(交流サイト)を通じてブランドやデザイナーの情報を得られるものとなっている。



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