イエナ、25周年を前に大型路面店

2015/08/24 10:09 更新


 ベイクルーズグループのルドーム(東京)が21日に東京・自由が丘にオープンした「メゾンイエナ」は、グループでも珍しい約1000平方㍍規模の大型路面店だ。来年に25周年を迎えるレディスセレクト店「イエナ」の旗艦店として、ブランドの原点を表現する。

 イエナのブランド名は、パリの16区にある駅名に由来する。それにかけて、メゾンイエナでもパリに暮らす女性をイメージした16のテーマで売り場を構成した。3層の店内は、従来の服に加えて、日本初進出のパリのパン屋、花屋、雑貨、キッズ、スポーツ、リラックスアイテムなど、多彩な商品が揃う。

 「イエナが大切にしていることを形にしたかった」と、9月1日付けでイエナのディレクターに就任する同社の海老沼愛さん。「パンや花も、パリの人々の日常に欠かせないもの。イエナの各店でも、生花や植物を飾っている」。こうしたブランドの考え方を、メゾンイエナでも重視。16のMDテーマごとに什器などを変えて、「各シーンを分かりやすく見せた」。

 自由が丘は、ブランドイメージに合うエリアと位置づけ、ランドマークのような店を目指す。期間限定コーナーやワークショップで鮮度を出す一方、さまざまなボーダーのバスクシャツや、白いスニーカーばかりを集めたコーナーなど、ここに来れば必ず買える定番アイテムの集積にも力を入れる。

 イエナ事業は昨年秋以降、ブランドらしい商品企画など改善策に取り組み、売り上げも好調に推移。メゾンイエナで発信するイメージを既存店にも波及させながら、「上品なフレンチシックの、女性に憧れられるブランドでありたい」考えだ。

ルドームは 「イエナ」旗艦店で、ブランドの原点を表現

写真=16のテーマを、シーンごとに分かりやすく見せる

 

メゾンイエナ 3

写真=3層の大型路面店で、自由が丘のランドマーク的存在を目指す

 

メゾンイエナ+1

写真=「イエナのフィルターを通したフレンチシックを表現した」と、ディレクターに就任予定の海老沼さん



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