【ニューヨーク=杉本佳子通信員】メーシーズが、ユニークなコンセプトで知られるニューヨークの個店「ストーリー」を買収し、ストーリーの創業者兼CEO(最高経営責任者)のレイチェル・シェヒトマン氏をメーシーズのブランド経験責任者に任命したと発表した。メーシーズが一店舗のみを展開する小さな小売店を買収するのは異例。店舗での経験が、より重要視されている表れと言える。
ストーリーは11年12月、マンハッタンのチェルシー地区にオープンした。「1~2カ月ごとにテーマを変えて、そのテーマごとに内装も品揃えも全て変える」ことをコンセプトとしている。ストーリーの店舗、買収後もは今まで通り運営される。
シェヒトマン氏は03年には「キューブ・ベンチャーズ」を立ち上げ、「トムズ」「CFDA」(アメリカファッションデザイナーズ評議会)、「ギルト」「ギャップ」などのコンサルタントをした経験をある。16年には、全米小売業協会の取締役にも選任された。