英リバティ、東本願寺で京都初の展覧会 日本の職人と協働も

2026/10/27 14:00 更新NEW!


東本願寺の庭園・渉成園にプリント柄のパネルを配置

 英リバティは10月、京都で初めて展覧会を開いた。アートとデザイン、工芸の融合がテーマの国際イベント「京都ゆめトリエンナーレ」(京都ゆめトリエンナーレ実行委員会主催)のメインプログラムの一つとして企画した。アーカイブプリントのほか、日本の職人と協働した作品を披露した。

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 同社は昨年、創業150周年を記念して「民芸プロジェクト」を始めた。創業者が当時のジャポニズムに大きな影響を受けたことから、これまで日本と創造的な対話を続け、日本の美や技を受け継いできた。京都ゆめトリエンナーレは今年初開催で、リバティの民芸プロジェクトが契機となった。

 展覧会の主な舞台は東本願寺の庭園・渉成園と、その外に建つ重信会館。庭園の随所にリバティの様々なプリント柄のパネルを置いた。それらが導く先にある臨池亭では過去のプリント生地を扇状に飾り、「ミナペルホネン」など日本のブランドやクリエイターとの協業、反物から着想を得たような柄、英国の感性で描いた桜など和を感じるパターンを集めた。

渉成園の中に建つ臨池亭では日本に関わる過去のプリント生地を飾った

 臨池亭に続く滴翠軒、重信会館では、日本の職人との作品や取り組みを紹介した。数年前から本社のデザインチームが京都の様々な工房に幾度も足を運び、協働が実現。丹後の和紙工房、いとをかしの手漉(す)き和紙にリバティがロンドンで柄を刷った作品、陶芸家の木村晃基氏がリバティのアーカイブ柄から着想を得て絵付けした益子焼などを見せた。

いとをかしの手漉き和紙にリバティのデザインチームが柄を刷った
リバティのアーカイブ柄から着想を得て絵付けした益子焼

 漆工房の佐藤喜代松商店(京都)とはジュエリーとバッグを作った。バッグは伝統的な技法の印伝や螺鈿(らでん)、蒔(まき)絵を研究して試行錯誤を重ねた。美濃焼で有名な岐阜県多治見市のタイルブランド「タジミカスタムタイルズ」と芦沢啓治建築設計事務所(東京)とは、リバティの柄をセラミックタイルに表現した。

リバティの柄をセラミックタイルに表現

 リバティのマネジング・ディレクターで、トリエンナーレの発起人の1人であり国際キュレーターを務めるアンドレア・ペトーキ氏は「京都は世界で最高峰の手仕事が豊かに息づいている。クラフトと革新をつないでいきたい」と語る。リバティ百貨店で来年、日本に注目する企画を開催する計画で、日本の職人と制作した作品を販売する考えもあるという。

セラミックタイルはテキスタイルの表現を新たに捉え直す試みとして作った


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