都心商業施設のレディス専門店は10月、特に上旬から中旬にかけて気温があまり下がらず、期待していたウールコートが全体的に売れなかった。そうしたなか、軽い羽織としてカーディガンとジャケットが売れ筋に浮上し、ニットアイテムも売れた。
ニットはカーディガンもプルオーバーも動いた。ラクーンなど毛足の長いものやカシミヤのポンチョが売れた店があったほか、ウールコートの代わりにニットガウンが稼働した店もあった。
ある店では「一枚で様になるトップよりレイヤードを楽しみたい」声が増え、ニットの中に着られて襟が特徴的なブラウスやシースルーのトップが動いた。
雑貨はブーツが継続して好調だ。ロングからショートまで出ており、サイドゴアも依然人気。ブーツに合わせるボトムとしてスカートの需要も高まっているようだ。
クリスマスギフトが早速、動いている店もある。アーバンリサーチ・ロッソグランフロント大阪店では、昨年も注目が高かったストールを例年より早めの10月半ばに投入し、好感触で「昨年を抜く勢い」という。下見みする客や男性客の来店も増えている。6万~7万円の「ジョンストンズ」やオリジナルで作っている1万〜3万円台のものも売れている。
11月は年末に向けて人と会う機会が増えると見込み、スタイリング提案に力を入れる店もある。昨年よりもコロナ下の状況が緩和され、今後はちょっとした外出用の服やクリスマスギフトの需要に注目だ。