プレイド「カルテ」 顧客目線に立ちマーケティング支援

2018/05/01 04:24 更新


 プレイドは、ウェブ接客プラットフォーム「カルテ」に「多面的に一人ひとりの顧客が分かる」機能を追加し、CX(顧客体験)プラットフォームへと進化させる。カルテは15年3月にサービスを開始し、最も広く使われるウェブ接客ツールとなりEC以外の分野にもユーザー企業が増えている。3年目も急成長を持続し、解析したユニークユーザー数は累計で22億、年間の解析流通総額は5480億円となった。

 これまでもウェブ接客にとどまらない機能を追加してきたが、今回は顧客の体験・感情を可視化し顧客の直感的な理解を支援する機能を加え、顧客の「うれしい・楽しい」を増やすサービスへと進化させる。

カルテの新しいロゴ

 倉橋健太社長は「企業は様々なマーケティングツールを導入するほど、顧客体験の分断を生み出し、顧客が商品・サービスをどう消費しているのか分からなくなっている」という。企業目線のマーケティングに偏り、商品・サービスの利用をより楽しみ、好きになってもらう顧客目線のマーケティングを強める必要がある。そのため「カルテはその両立を支援するCXプラットフォームに進化させる」。

 新機能「レポート」は全体の傾向をチャートや表で可視化し、「ボード」は顧客属性や行動の統計値を直感的に見ることができる。これらは従来のマーケティングでの分析をよりシンプルなものにする。「ストーリー」は顧客一人ひとりのこれまでの全行動を時間軸に沿って可視化し、「ライブ」(今夏リリース予定)はその実行動を動画で見ることができる。

 これらが顧客への直感的な理解を支援する。顧客一人ひとりのエンゲージメントや感情・嗜好(しこう)をリアルタイムに数値化する「スコア」が全体をつなぐ。これらの機能が顧客をより多面的に知り、マーケティング部門だけでなく全部門を顧客目線に導くサービスにカルテを進化させる。

カルテの新機能


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