バッグブランドの「フライターグ」は24年春、完全にリサイクル可能なバックパックを販売する。ほとんどのパーツをナイロン6で製作し、全体をリサイクルできるようにした。
撥水(はっすい)性があり丈夫なバッグを目指したが、既存のナイロン6では作ることができず、2年以上前から自社で生地の開発に取り組んできた。最終的には台湾のパートナー企業と協力し、裏地、防水膜、表生地をナイロン6で作った3層のラミネート生地を開発した。
フライターグは創業当初から使用済みのトラックの幌を材料として使用するなど、循環を意識した物作りをしてきた。修理サービスも提供しており、ミュンヘンや上海、東京など様々な場所に修理拠点を持つ。デザインに飽きてしまった場合も専用のアプリを利用し、フライターグのバッグを交換できる。
修理不可能になるまでバッグを使える仕組み作りに加え、今回はリサイクル可能な素材だけでできたバックパックを開発し、より無駄のない物作りを実現した。今後はナイロン6を活用した完全循環可能な製品の幅を広げていく。
値段とカラーは未定。