10期で48億円の婦人服卸フォーイットが10周年イベント

2018/05/01 04:28 更新


 10期目で売上高48億円。急成長する婦人服卸のフォーイット(大阪市、山野眞成社長)は6月1日、10周年記念イベントを行う。取引先、仕入れ先など300人以上を招き、「5年先も10年先も、ファッション業界で安心して楽しく働ける環境作り」を目指し、社内プロジェクトの進捗(しんちょく)のほか、パートナーを募って業界全体で取り組みたいビジョンを発表する。

 同社はフリーストック型の婦人服の卸売業。手ごろな価格と品質、企画精度の高さで取引先を拡大、アイテムも広げ、成長した。特に他社がリスクを避けたがるアウターウェアに強く、中わたで10万枚、ボアで10万枚と同業他社と比べて1ケタ上回る単位で生産するのが特徴。

トータルアイテムを生産する中でも、アウターが得意

 事業拡大に伴い、社員は34人となった。組織の方向づけや社員の成長のため、約2年前から四つの社内プロジェクトを立ち上げた。10周年イベントでは、これらの経過や今後のビジョンを広く知らせ、業界の発展に役立てたいと考える。例えば、働き方改革や持続可能な社会作りに向けた共同物流やシェアタグの構想について公表する。おしゃれの楽しさを体感するイベントも行う。

 社内プロジェクトの一つ、「新ワークスタイル」は、会社の理念や目標を社員が共通で認識できるブックやワークスタイル事例集を作成する。会社の良い点、改善点を挙げ、残業削減などの課題を解決する。

 社員の夢や目標をサポートする「夢応援」は、社員が入社時に掲げる10の夢の実現のため、月1回、就業時間内の3時間30分を自由に使うことができる「ドリームデー」を設けた。

 「社会貢献チームづくり(シェアタグ)」は、同業メーカーや卸し先専門店と商品タグをシェアし、社会貢献活動やファッションイベントの開催を狙う。国連の持続可能な開発目標(SDGs)と連動し、青が水、黄がエネルギー、橙(だいだい)がジェンダーフリー、赤が教育など目標別に色分けしたタグを浸透させたい考え。「共同物流センター」では、メーカーや専門店と物流センターをシェアし、同梱(どうこん)出荷により、コストや環境負荷軽減を目指す。




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