《FB用語解説》セルロースナノファイバー 軽くて高強力な植物由来の繊維

2018/08/16 06:15 更新


 木材など全ての植物細胞に存在する繊維。実用化されている合繊ナノファイバーが直径500ナノ前後に対し、10~20ナノと超極細。重さは1立方センチで1.5グラムと軽く、鋼鉄の5倍以上、アラミド繊維並みの強度を持つ。

 熱による変形も、ガラスの50分の1と小さい。樹脂やゴムと混ぜた補強材、屈曲性のある透明薄膜など様々な用途が検討されている。

 実用化への課題は、効率的で低コストな手法の確立。カナダ、米国などで大型テストプラントが稼働、日本でも産官学連携で事業化を推進している。



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