【ロンドン＝若月美奈通信員】「ザ・ファッション・アワード2021」の授賞式がロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開かれ、大賞にキム・ジョーンズが選ばれた。新進デザイナーを対象としたBFCファンデーション賞はネンシ・ドジャカが射止めた。
「ファッション・イズ・カルチャー」をテーマとした授賞式は、前日に死去したヴァージル・アブローの写真と、友人である英国人俳優イドリス・エルバによる追悼メッセージで幕を開けた。その後も、受賞者やプレゼンターが終始アブローへの追悼を行った。昨年はデジタル発表となり、ファッション界の変化を主導した個人やブランド、20団体を表彰する異例の形式となったが、今年もその流れを引き継ぎ、環境、ピープル、クリエイティビティー三つのカテゴリーから選出された。クリエイティビティーには、アレッサンドロ・ミケーレ、ジョナサン・アンダーソンらとともに、アブローも含まれ、本人によるメッセージ映像が流された。シモーン・ロシャが独立系英国ブランド賞を受賞し、トミー・ヒルフィガーの永年功労賞がフィナーレを飾った。
