ファッション企業が学生に伝えたいこと

2017年02月06日更新


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「人との強い関係性を築いて成長できる」

 3月1日の解禁を待って、18年春の就職戦線が本格的にスタートする。採用に積極的な企業の増加で年々、就職内定率が上昇する半面、他産業との競合がますます強まるファッション業界。繊研新聞社が主催したファッション企業の採用担当者の座談会では「販売職や店長の志望者が減っている」現状や、だからこそ「顧客などと強い関係性を築いて成長でき、達成感が得られる業界の魅力を伝えたい」など、就職活動を始める学生への思いが語られた。

 座談会の参加者は、アダストリア、八木通商、LVMHファッション・グループ・ジャパンの人事や総務部門の新卒採用担当者。分野は異なるものの、いずれも学生に人気のブランドを扱う企業だ。

 ファッション業界では、学生からの人気低下を危惧する声が強い。座談会でも「土日勤務など働く環境に不安を抱いたり、販売職は主要顧客より年齢が上がると店頭に立ちにくく、長く働けない業種と見る人が多い」などの現状が出された。

 一方、海外が身近になり、海外を相手に仕事をしたい学生は増えているという。ただし「出張はいいけれど、駐在は嫌」「販売現場より、初めから本社や全体の運営に携わる仕事がしたい」など、「学生がコンサバになっている」のが共通の見方だ。

 こうした学生に対し、「接客は自分で正解を見つけていくクリエイティブな仕事。期待を少しだけ上回る接客の継続で、顧客との強い関係性が築け、店長になると人を育て、自分も成長できる」「人に喜んでもらえ、自らの工夫で売り上げを作れ、達成感と日々変化がある」など、やりがいのある接客の仕事の魅力を強調する意見が目立った。人とのつながりが希薄な今、「生活に身近な業界で流行を生み出せる」など様々なファッションの魅力が語られた。

 学生の獲得が業界の課題となる中、繊研新聞社は28日、就職準備のための「センケンjobフェス」を東京で初めて開く。参加企業数は3日現在、27社。


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