「ディゼムバイシーク」(石井紗恵子、北村郁人)はこのほど、東京都内で25年秋冬のショーを行った。
テーマは「インマイルーム」。外界を遮断して過ごす部屋で感じた、日々の生活で見逃していた小さな発見や幸せを、スタンダードアイテムに落とし込んだ。ベッドシーツのような細かいストライプ柄の生地を使ったシャツは、ファスナーでフロントが開閉する。その下には、しわのようなタックが入ったロングスカート。身近な要素を融合し、普段使いのワードローブに違和感を持たせる。

曲線でカットした二つのパーツを組み合わせるアッセンブルのシリーズでは、機能的なアウターを揃えた。ボディースーツ仕様にするなどフェティッシュなムードも漂う。
ディゼムバイシークは、文化学園大学で出会った石井と北村が卒業後の19年春夏に始めた。8年目を迎えて「ショーにチャレンジすることで、後輩たちに勇気や希望を持ってもらいたいと思った」と話す。