米国の総合不動産サービス企業クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(ニューヨーク)が公表した14年第4四半期(10~12月)の東京不動産賃貸市場調査リポートによると、オフィス、商業施設とも需要が強く、物件不足が続いている。
グレードAオフィス市場の需要は依然強く、空き室率は前期比0.5ポイント下がり2.3%。賃料も1500円高の3.3平方㍍当たり2万8000円に達している。値頃感のある賃料帯の大型空き室が不足し、新規供給オフィスビルのプレリーシングは活況という。
主要商業地のリテール賃貸市場も活況で、水面下でグローバルプレーヤーを中心に物件の争奪戦を展開。既存テナントの移転問題や建築費の高騰などから、ハイストリートの物件は引き続き不足していると、リポートは指摘している。