モデルのヨンアさんがクリエイティブディレクターを務めるビッグヒット(東京)の「コエル」は、24年夏物でTシャツを強化する。猛暑の影響で「年々Tシャツの需要が高まっている」ことが企画の背景。ブランドらしい「大人の甘い日常着」にマッチするような、可愛らしいデザインのTシャツが充実する。
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春夏のテーマは、米リゾート地のマリブ。マリブで過ごす人々の軽やかなスタイルや、日差しに映えるビビッドな色が全体のイメージソースとなっている。Tシャツもそのテーマに沿い、白地に赤で刺繍したメッセージ入りのTシャツ(税込み1万6500円)、マリブが位置する「california」(カリフォルニア)とカラフルにプリントしたものなどが揃う。
夏らしいグラフィックプリントも多い。フォトグラファーの竹内裕二さんがカリフォルニアで撮影したプールサイドの写真、海辺の街を走る車などがモチーフだ。「ハチイチブランカ」とのダブルネームで、古着風のミッキーのTシャツもある。
一方、無地のTシャツは、ブラウス感覚で着られるイメージ。袖をチュールで切り替えたり、パールで作ったリボンを付けたり。一枚でも様になるアクセントがある。
コーディネートとして提案するボトムは、Tシャツをカジュアルアップするようなドラマチックなスカートが目立つ。桐生の織物によるオリジナルジャカードのストレートスカートをはじめ、両サイドに大きなリボンを二つあしらったフレアスカート、ペプラム付きのストレートスカートなど。展示会では、Tシャツと合わせても一枚でも着られるドットのコンビネゾンが人気だった。