かっこいい製造業へ、集える新工房

2015/07/16 06:42 更新


 靴下メーカー、千代田繊維工業(兵庫県加古川市)は本社、工場敷地内に工房を開いた。倉庫を改築したもので、自社ブランドの展示、販売、顧客とのコミュニケーションの場として活用する。地場産業に若い人を呼び込むことも目的とする。

 同社はすべて自社工場で生産する。重ねばきの冷えとり靴下などの自社ブランド「千代治のくつ下」をECサイト、百貨店の催事などで販売している。50足から受けるオーダー靴下も事業としている。ECは6年前から始めており、加古川、姫路など近隣の顧客が本社に直接買いに来ることも多く、「明るくきれいなスペースがあれば」(ECサイト・千代治のくつ下の長谷川郁子店長)と考えていた。

 工房は自社ブランドを展示するとともに、販売も行う。ギフト用の箱もあり、ラッピングも対応する。カフェスペースもあり、お茶を飲みながら、顧客との関係を深める狙いもある。具体的な取り組みはこれから決めるが、冷えの悩み相談会、女性経営者のセミナー、ホットケーキやカレーのワークショップなどアイデアはいろいろある。

 また、「3Kと言われる工場のイメージを拭い去り、製造業がかっこいいと思う人が出てくるようにしたい」(長谷川店長)という。そのため、工場には近く島精機製作所の「ホールガーメント」機を導入するなど、新たな投資も計画している。



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