中国1~4月アパレル輸出額マイナス

2015/06/08 06:00 更新


 【上海支局】中国紡織品進出口商会が中国税関総署のデータを基にまとめた15年1~4月のアパレル輸出額は、累計で462億5000万㌦、前年同期比4.2%減で6年ぶりのマイナスとなった。労働力の問題やコストの上昇、産業やオーダーの移転、為替の影響、国際市場の回復の遅れなどが影響しており、今年の中国の繊維アパレル輸出にとって大きな圧力が続くとしている。

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 EU(欧州連合)向けは大幅に下降し、7.5%減の101億2000万㌦、米国向けは3.8%増の86億7000万㌦、日本向けは11.4%減の55億8000万㌦だった。対ASEAN(東南アジア諸国連合)は2.4%減の38億7000万㌦、ロシアは41.6%減の12億2000万㌦、ブラジルは40.2%増、香港は21.5%減だった。

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 布帛は1.6%増の208億5000万㌦で、数量は9.1%増。ニットは11.1%減の190億3000万㌦、数量は11%減。毛皮革は26.9%減の2億8000万㌦。特に綿製品が9.7%減と落ち込んだ。

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 省市別では広東省が15億3000万㌦増の97億1000万㌦となった。以下、浙江省82億9000万㌦、江蘇省62億6000万㌦、福建省42億4000万㌦、上海35億8000万㌦でいずれも減少した。重慶は104.4%増、青海省は311.7%増、黒龍江省や寧夏回族自治区、貴州省は60%を超える減少だった。

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 また日本向けの繊維製品の輸出額は、12.5%減の10億8000万㌦だった。そのうちホームテキスタイルが20.3%減の4億6000万㌦、数量は12.5%減、不織布は3万6571㌧(19.9%増)、1億3000万㌦(11.3%増)。



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