ノーウェア ベイプのコンセプトショップを神宮前にオープン

2024/08/13 06:28 更新


1階はキャスケット帽子やチェックのカーディガンなどトラッドなアイテムが揃う

 ノーウェアは、東京・神宮前に「ア・ベイシング・エイプ」(ベイプ)で初のコンセプトショップ「ベイプ・シンク」を8月8日オープンした。明治通り沿いの路面店で、メンズのクロージングライン「ミスター・ベイシング・エイプ」で1階を構成するなど様々な魅力を発信していく。

 3フロアの路面店で、各フロアの面積は37平方メートル。2階はベイプの協業商品やスニーカー「STA」を揃える。3階はVIPルーム。木製の什器で落ち着いた空間を作り、床にはベイプ柄をネイティブアメリカン風にアレンジしたじゅうたんを敷いた。コンセプトショップとして、将来は別のラインや商品をクローズアップすることも選択肢に柔軟性を持って運営する。

2階はベイプのインライン、協業商品、スニーカーを扱う
3階はVIPルーム

 ミスター・ベイシング・エイプは、ウール・ツイルを使ったジャケット(税込み9万9000円)、ベイプチェックをライナーにしたミリタリーブルゾン(7万7000円)、スラブ糸を使ったクロップト丈のカーゴパンツ(4万9500円)など、大人のトラッドスタイルを提案する。スウェットやパーカ(3万円台半ば)も、ベイプより上質感のある作りで価格帯は若干高め。既存の業態で扱っていても、若い世代の利用が中心で、想定する客層に伝えきれていないことから、当面はベイプ・シンクで幅広い客層に見てもらう。

壁面に並ぶミスター・ベイシング・エイプのスタイリング。Tシャツにテーラードジャケットを合わせるなど品のある印象で見せる

 ノーウェアは今年2月、ラグジュアリーブランドに長く関わっていたシモーネ・ウゴリーニ氏がCEO(最高経営責任者)に就任し、日本でのブランドビジネスを新たに構築している最中だ。ウゴリーニCEOは「ベイプは、日本ならではのユニークなブランド。ストリートカルチャー、音楽やアートに結び付き、現在も国内の売り上げの約半分は日本人の需要だ。歳を重ねて離れている方もいるので、再び魅力を知ってもらい、全ての世代に愛されるブランドにしていきたい」と話す。都心のセレクトショップで卸売り販路を広げるほか、秋にはアートイベントなどを計画している。



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