浅野撚糸(岐阜県安八町、浅野雅己社長)は4月22日、24日に双葉事業所(福島県双葉町)の完工式を開き、200人の来賓を招いて事業所をお披露目した。
初日には渡辺弘博道復興大臣、小林茂樹環境副大臣ら政府関係者も多数参加。渡辺大臣は「交流の場を作るなど人と人のつながりを大切にする浅野撚糸に感銘を受けた。国としても双葉町など行政と連携し、当地域の復興を支えたい」などとあいさつ。双葉町復興の拠点としての同事業所への期待感を語った。同社は完工式に先駆けて2月には、地域の人に向けた内覧会も開き800人が来場した。
事業所は同町が産業復興の拠点とする中野地区に進出。2万7000平方メートルの敷地に、平屋建て一部2階建て6000平方メートルの建物を建設した。
事業所は既存加工能力と同等規模の年間500トンを製造する工場「フタバスーパーゼロミル」、そして自社商品や同町復興を込めたタオルマフラー「ダキシメテフタバ」などを販売する直営店、喫茶店「ケイズカフェ」や地域の人が交流できるスペースなどで構成している。
あいさつに立った浅野社長は「21人のクルー(社員)で〝双葉丸〟(双葉事業所)が出港する準備が整った。ここに集まった皆さんもクルーとともに乗船し、双葉町復興を支えていただきたい」などと語った。