アーチはベビー・子供服「アーチ&ライン」で18~19年秋冬から女児服を強化し、好調だ。1月に出展したプレイタイムのパリ展でも、既存取引先と新規ともに好評だった。
(関麻生衣)
同ブランドはこれまで、ユニセックスでも着られるきれいめなカジュアルウェアを強みにしてきた。国内ではこの提案が消費者に新鮮に映り、他のキッズブランドにはないとして顧客に支持されている。一方、海外の卸し先では、例えばボトムは男の子はパンツ、女の子はスカートなど「アイテムや色味、シルエットなど男女の差が明確なものを求める声があった」という。
海外の需要に対応し、新規の卸し先の獲得にもつなげるため、18~19年秋冬物で、フェミニンな要素を差し込んだ。アイテムは女児向けのスタンドネックのブラウスを作り、順調に売れた。プレイタイムのパリ展では、これまで女児服が少ないとして、取引がなかった卸し先の反応も良かったという。
国内の卸し先でも、女児服の引き合いが強まっており、同デザインのレディスも消化率が上がっている。
また最近は大人向けも受けている。「子供服ブランドが作る大人服ではなく、子供服ブランドを手掛けるメーカーの大人服という位置付けが定着してきている。大人服を中心に受注するバイヤーも出てきた」(小池直人社長)という。特にメンズの動きが良く、ウール・ナイロン地のゆったりとしたコートが出ている。