アンドエスティHDは下期(26年9月~27年2月)、主力のブランド小売事業で仕入れコスト抑制と正価販売の徹底で収益力を高める。来期以降の成長を見据え、海外事業の拡大と新規事業開発にも取り組む。
【関連記事】アンドエスティHDのウィーアー、障害者雇用で水耕栽培 グループの飲食事業に販売
上期(26年3~8月)連結決算は微増収、営業利益は2ケタ増。米国事業撤退とイトーヨーカ堂向け商品供給終了に伴う減収が約50億円生じたが、ブランド小売事業の伸長が補った。
各ブランドで前年踏襲型のMDを改め「客層に合わせてブランドの個性を際立たせる商品企画に注力した」(北村嘉輝専務取締役)。結果、「ニコアンド」「ローリーズファーム」が増収となり、売上高横ばいの「グローバルワーク」も収益性が改善。仕入れの適正化に取り組み、余剰在庫を極力抑えたこともあり、低気温で苦戦した6月を含め収益性を維持した。円安が続くが「下期に販売する商品はすでに手当している」。来期以降も副資材の見直しなど効率化を積み重ね、極力値上げは回避する。
海外事業は好調な台湾で、自社ECモールのオープン化を進める。現地は大手ファッションECモールがまだないため、日系の社外ブランドの誘致を皮切りに規模を拡大する。中国大陸は現地ECで手応えのある都市に集中出店し、店舗単位では既に収益化した店もある。28年2月期は全黒字化できる見通しという。
ベトナム進出にも動き出す。現地企画、現地生産の新ブランドの開発を進める。色や価格など現地客のニーズに合わせた商品で20~30代向けの女性を狙う。株式の68%を取得した越境ECモール、シックスティーパーセントは自社のECモールとの連携しながら若年層を開拓する。