東京のファッションウィークが明けた週も、力のあるブランドが25年秋冬向けの単独ショーを相次いで行った(詳細は3月31日のトレンド面に掲載)。
デビューから15周年を迎えたアカネウツノミヤ(蓮井茜)は、「ブランドの空気感を感じてもらいたい」と1年半前から準備を進めていたショーを3月24日に行った。テーマは「ウーマンウィズユーモア」。配色とテクスチャーのコントラストを生かす蓮井らしいコレクション。気負いのないルックに女性の様々な魅力を収め、ボリュームのあるニットやファーのアイテムも軽快さを持って見せた。


毎シーズン、ショーを行っているフミエタナカ(田中文江)は、存在感のあるテキスタイルを掛け合わせ、フェミニンな趣と情熱が交わったコレクションを3月25日に見せた。メロー仕上げのシームで柔らかに構築性を持たせたジャケットやジャンプスーツ。格子状に刺繍が入ったシースルー素材に、ナチュラルなフェイクファーで襟やポケットを作ったコートドレス。力強さのあるエレガンスを表現し、ファンタジーを感じさせる光の演出とともに「希望を持つこと」の大切さを伝えた。

