概要
ラコステ(LACOSTE)は、ワニのワンポイントマークをあしらったポロシャツで有名なフランスのスポーツカジュアルブランド。1920年代に大活躍したフランス人テニスプレイヤー、ルネ・ラコステ(Rene Lacoste)が創設し、現在も世界中で支持されている。
ワニをアイコンとしたのは、ルネ・ラコステのニックネームがワニだったことに由来する。定番のポロシャツをはじめとするウェアに加え、シューズやレザーグッズ、香水など豊富な商品ラインナップを揃えている。また、シャツ仕立てのポロシャツである〝ビズポロ〟の元祖としても知られている。
「LIFE IS A BEAUTIFUL SPORT (人生とは美しいスポーツ)」をテーマにフレンチシックなアイテムを展開しており、日本ではラコステジャパン(出資比率、ラコステオペレーションズ67%、丸紅33%)が、ラコステの輸入および企画・製造・販売を担っており、2018年3月時点で129店舗を運営している。
歴史
ラコステ(LACOSTE)は1933年に誕生したスポーツカジュアルブランド。ルネ・ラコステが、1920年にテニスプレイヤーの身体を動きやすくするために考案したポロシャツがブランドの始まりとなった。
当時のテニスプレイヤーは、分厚いシャツの袖を巻き上げて、動きを少しだけ楽にするしか方法はなかったが、素材に肌への接地面積が少ないピケコットンを用いて、半袖でネックラインにボタンを付けるという、今につながるポロシャツのスタイルを生み出した。
テニスウェアからスタートしたが、スキーウェアやカジュアルウェアへアイテムを広げるとともに、1960年代には香水、レザーグッズを開発。1981年にはサングラス、1985年にはテニスシューズもラインナップに加わった。
2011年にはアヴァンギャルドで現代的な若い顧客に向けた新ライン「ラコステライブ」を発売した。
2018年10月には、初の女性クリエイティブディレクターとしてイギリス人デザイナーのルイーズ・トロッター(Louise Trotter)が就任することが明らかになった。
日本では、2015年にファブリカから社名変更したラコステジャパンが日本における製造・販売権を保有している。ラコステジャパンの前身は、1987年に西武百貨店が100%出資で設立した西武ファブリカ。1993年にフランスのドゥヴァンレイと大沢商会から出資を受けたことを機に社名をファブリカに変更、2002年には西武とドゥヴァンレイの折半出資となり、2003年には西武が保有していた株式33.4%を丸紅に、16.6%をドゥヴァンレイに譲渡した。
(2019年2月現在)