22年末に地方のあるショッピングモールを取材した時のこと。健闘しているテナントの話を聞き、「ああそうだな」と実感したことがあった。今春、別の運営会社が大阪で新規開業したSCにおいても、同じジャンルのテナントが1階の好位置にあった。
そのテナントはペットショップ。地方SCの館長によれば、売り上げが突出しているわけではないが、集客の大きなフックになっているそうだ。「老若男女をとにかく幅広く引き寄せる。施設の滞留時間が伸び、他のテナントへの回遊効果にもつながる」と貢献ぶりを話していた。
ファッション業界でも、犬や猫を大切な家族として、様々な企業が数々の提案を繰り出している。最近も取材先のアパレルメーカーが新規事業として犬用のオーダースーツを発売したところだ。
かくいう記者も小型犬が気になっている。ペットショップに娘を連れて行くと、いつの間にか自分が子犬の無邪気な仕草に目を奪われるようになってしまった。「いつになったら飼ってくれるの」と何度も聞かれ、どうしようかと悩んでいる次第だ。
(畔)