PELIが手掛ける「プールデ」デビュー 40代の着たい服。違和感がアクセント

2024/08/08 06:26 更新


 元「パメオ・ポーズ」のデザイナーPELIによる新ブランド「POOLDE」(プールデ)がデビューした。ベーシックなアイテムを変形させて、どことなく違和感のあるレディスウェアを提案する。IT企業を母体とするRPBCが生産・販売する。

 PELIはパメオ・ポーズの設立10周年を機に退任し、新たなスタートを切った。「40代になって改めて、自分が着たいものを作りたくなった。ミューズは自分の友人たち。同世代に薦めたいデザインを意識した」といい、DJとしても活躍するデザイナーの今が形になった。

 コンセプトは「実際にあった架空の話」。夢に出てくる違和感に満ちたパラレルワールドのように、普通のようで普通ではないさまざまなものをデザインに落とし込んでいる。

 デビューの24年秋冬コレクションは、テーラードジャケットやシャツといった日常に欠かせないアイテムに、彼女特有の毒気を取り入れた。シャツの前立てには、「ヨメガカサ」という貝をリアルに模したシルバーのボタン。都会的なシャツと海洋生物のモチーフが、独特なコントラストを生んでいる。

 若者のトレンドを取り入れたデザインも目を引く。例えば、クロップト丈のシャツは大人にはハードルが高いので、着丈の長いシャツと2枚重ねに。ブルマーのようなショートパンツも1枚ではくのは難しいが、センタークリースのパンツに重ねて、旬のバランスを取り入れた。

プールデ

 ビッグショルダーのジャケットにレースニットのレギンス、細身のトップにボリュームブーツなど、量感のコントラストを際立たせたスタイリングも多い。

プールデ

 ブランド名は、アルファベット表記した時にプードルと誤読してしまう感じを狙ったという。プードル好きのPELIの言葉遊びが生きている。ふわふわとした毛足のプードルモス(蛾(が))から着想したビッグシルエットのセーターもある。

 価格は、ジャケットが税込み9万2400円、シャツ3万3000円、セーター5万8300円、レギンスは2万6400円、パンツ3万6300円から。バックルが二重になったベルト(1万7600円)、ハエトリグサをモチーフにしたリング(2万4200円)など雑貨も充実する。ECのほか、卸販売や期間限定店も視野に入れている。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事