落ち着いたトーンの店内
ジュエリーブランド「ノグチ」が、新丸ビルに新店をオープンした。青山本店、伊勢丹新宿店に次ぐ3店目となる。
38平方メートルの売り場は〝インクルーシブ〟をテーマに、年齢、性別、国籍を問わずに入りたいと思える店舗デザインとした。皇居をのぞむ丸の内の街に寄せて、木と緑、クラシックな石造りをイメージ。店外の通路と地続きのようなダークブラウンの寄せ木の床、左官が塗ったグレーの壁で構成し、天井高のある空間に、シュロの木をシンボルツリーのように飾った。
商品は、メインラインやマリッジ、ベビー向けジュエリーのほか、ショップ限定のインクルーシブコレクションを販売。槌（つち）目のある幅広のリングやイニシャルリングが揃う。また、長く取引のある「アーツアンドサイエンス」と、同フロアで並びになることから、協業のジュエリーポーチやジュエリー付きのつけ襟を作成。同店ではジュエリーポーチを販売する。
ノグチは、野口尚彦が04年に立ち上げたブランド。クラフト感ある温かみのあるテクスチャーと、独特の繊細なデザインで知られ、ドーバーストリートマーケットをはじめ、国内外での卸と直営店で販売を続けてきた。これまで、長くECでの販売は控えてきたが、コロナ禍を機に22年から解禁。公式ECサイトもオープン。単なる販売チャネルでなく、コミュニケーションチャネルの一つとして捉えてのことだ。昨秋にはオリジナルの練り香水も開発するなど、ここへ来て改めて活動をアクティブにしている。
