縫製工場が産業ロボット用にウエア

2015/03/03 06:28 更新


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 縫製工場のミヤモリ(富山県小矢部市、大柳英樹社長)が新規事業に挑戦している。09年に同社と富山県の工業技術センターなど4社で共同開発した産業用ロボットのための機能ウエア「ロボテックス」で、販売実績を積み上げている。昨年には特許を取得。「日本の製造現場は数万台のロボットが活用されている」と同社。これから営業活動を強化し、新規取引先を増やす考え。

 ロボテックスは完全オーダーメード。高耐久性を備え、ロボットの形、動きに追従する伸縮素材を使うとともに、パターンメーキングを経て作る。従来品より長持ちし、ロボットの運動性を損なわない。12年には「中小企業庁長官賞」、今年2月には富山県の「県ものづくり大賞」の特別賞を受賞。販売先は自動車部品の工場や、造船工場など20~30社ある。

 素材は火花や油、粉塵が飛散する劣悪な環境で使われるロボットを守る耐久性と、伸縮性を備える。ガラス繊維と難燃性繊維を組み合わせた糸で編み立て、難燃加工を施したポリウレタンフィルムでコーティングした。

 耐久性は「従来品が約1年だったのに対し、ロボテックスは3~4年使われている」という。「価格は従来品と変わらない」うえ、カバーする部分を減らしてコストを抑える。従来品は一体構造でロボット全体を覆ったが、ロボテックスはカバーが必要な箇所に適切な設計の製品を作り、組み合わせて使う。破損した場合もその箇所だけ取り替えれば済む。

 宮森利隆会長は「当社は賃加工の商売がベースだが、ロボットウエアの開発ではマーケティングから素材開発、最終製品まで自ら取り組み、ユーザーへのプロモーションまで行った。本業で企画提案が必要な局面も増えているし、今後につながる貴重な経験」という。

 同社は66年創業の縫製工場。水着含むスポーツウエア、カジュアルウエア、婦人服、子供服を生産。パターンメーキング、二次加工が強み。多品種小ロットに対応し、年間約2000品番、計約100万枚を生産する。


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