仏LVMH1~9月、ファッション&レザーグッズが減収 日本市場は伸長するも中国不調

2026/10/15 06:27 更新NEW!


 【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHの1~9月売上高は、為替一定ベースで前年同期比2%増(公表ベースでは2%減)の571億4800万ユーロだった。宝飾品やセフォラが成長を支えた一方、主力のファッション&レザーグッズは2%減。7~9月は中国人客の需要減速で5%減となり、4~6月の1%増から再び減収に転じた。地域別では日本の1~9月売上高は5%増。全売上高に占める割合は前年同期と同じ8%だった。7~9月も6%増と、米国の5%増、欧州の4%増を上回った。日本を除くアジアは1~9月が3%増だったが、7~9月は5%減に落ち込んだ。

 ファッション&レザーグッズの1~9月売上高は264億ユーロで、全体の約46%を占めた。セシル・カバニス最高財務責任者は、中国の経済環境を背景とする消費心理の悪化を指摘。7~9月の同部門では、海外での購入を含む中国人客への売り上げが10%台半ば減少した。米国人客への売り上げは約5%増、欧州人客は小幅増だった。9月には中国人客の購買動向も改善したが、回復時期には慎重な見方を示した。

 「ルイ・ヴィトン」の7~9月の減収幅は、部門全体をやや上回った。輸送業者の一時的な物流障害が、同メゾンの売上高を1ポイント強押し下げた。「ディオール」は7~9月が横ばい、1~9月は増収だった。ジョナサン・アンダーソンによるウィメンズのプレタポルテなどが好評で、米国人客への売り上げは1~9月に2ケタ増。

 ウォッチ&ジュエリーとセレクティブリテイリングの1~9月売上高は、それぞれ8%増、6%増。「ティファニー」や「ブルガリ」が好調で、セフォラも各地域でシェアを拡大。

 同社は新商品の投入や定番商品の更新、新規客の獲得を強化する。ヴィトンでは高価格帯の拡充と客層の拡大を両立させ、値下げには否定的な姿勢を示した。コスト管理と効率化を進める一方、短期的な利益率改善を目的としたブランド価値や長期的な成長を損なう投資削減は避ける方針だ。



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