ジュエリーメーカー・卸企業が国際宝飾展や自社展示会で、相次ぎ新作を見せた。金の高騰を背景に注目が高まるゴールドを様々な加工やデザインで付加価値を加えジュエリーにしている。資産性を訴求できるゾーンではボリュームをつけたり、純金・純プラチナ製品の企画を増やす例もあった。予算を意識した価格帯では、軽量化するといった提案が見られた。
(中村維)
光・彩は、〝ハートフォージ〟と名付けたユニークな企画を出した。K18鍛造リングの端材を使って、ペンダントトップを製作するもの。もとは一つだった素材から作ることでつながりを意識できるため、婚約指輪のお礼やキッズジュエリー、両親へのプレゼントなどセットジュエリーとして自由に提案でき、単価アップにつながるとする。形状は直系1センチの円型か正方形が選べ、誕生石の留め付けや、イニシャルやQRコードの刻印もできる。1個から受注可能。
山森製鎖は、軽量化アイテムを企画した。その一つがK18の中空パイプに合成ダイヤモンドをセットしたペンダントシリーズ(参考小売価格3万9000円から)。面にカットを入れた中空素材をスクエア型や六角形に組んで、パールなどをあしらったシリーズ(10万5000円から)もある。