ゴールドウインが高機能素材を開発 吸放湿と吸汗速乾を両立

2023/08/21 13:00 更新


「ネイチャーブリッド」を使った「アンパスィ」のモックネックシャツ(税込み1万1000円)

 ゴールドウインは、蒸れを軽減する吸放湿性と汗を速く乾かす吸汗速乾性の両方の機能を併せ持つ新たな高機能素材「ネイチャーブリッド」を自社開発した。同社が展開する6ブランドからネイチャーブリッドを採用したTシャツを8月初旬から順次販売している。

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 天然素材が持つ特徴的な機能である吸放湿性は、体の湿気を吸収して放出してくれる機能だが、汗をかくと乾きづらい。一方で、化合繊が持つ特徴的な機能は速乾性だが、着用時に蒸れを感じやすい。そこで、この二つの特徴を生かしたベストバランスを生み出す研究を進め、スポーツと日常の両シーンで実現できる快適性を追求し、吸放湿性と吸汗速乾性の二つの独自基準を新たに設定。約2年の研究開発期間を経て、製品化に成功した。

 ネイチャーブリッドを採用するのは、社名ブランドの「ゴールドウイン」と「ザ・ノース・フェイス」「ヘリーハンセン」「カンタベリー」「ダンスキン」「アンパスィ」の6ブランドで、計10アイテムを企画した。全製品でオーガニックコットンを使う。また、ゴールドウインブランド製品の開発段階では、白無地Tシャツのみに特化した世界初の白T専門店「#FFFFFFT」(シロティ)が監修した。

 ネイチャーブリッドは、コロナ下で経験した「おうち時間」の過ごし方がきっかけで誕生した。「自宅でリラックスした時間を過ごす際に選ぶウェア」について社内アンケートを実施したところ、コットンやウールなど、天然素材特有の肌なじみの良いウェアを選ぶことが多いという声が多数上がった。そこで、天然素材について改めて研究。「機能性と肌なじみの良さの両方を兼ね備えた素材を」との発想から企画を始めたという。



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