コスモテキスタイルは25年秋冬の切り売り向けテキスタイルで、若い世代を中心にトレンドのチャイナ風プリント柄やインバウンド需要のある和柄、根強い人気のアニマル柄などを揃えた。また、26年春夏のアパレル向けではビンテージ感や光沢感といった表情にこだわったテキスタイルを訴求する。
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チャイナ風プリントは、ゴールドの雷紋や枝梅柄といった中国らしさのあるデザインをプリントした。一般的に手芸店などで販売しているチャイナ風の柄はサテンジャカードが多いが、同社は扱いやすいように綿を使い、価格も抑えた。

和柄の「百花繚乱」や「色彩文様」などはインバウンドでの人気が高い。百花繚乱の「いとおかし」には可愛らしい猫とシマエナガの柄を新たに追加。色彩文様は上品なゴールドが印象的な生地に、鳳凰(ほうおう)や舞子をプリントした。水墨画のようなトーンの「五彩遊墨」はだるまや風神雷神、富士山を描いた。

実用性とデザイン性を兼ね備えた大きいドットや細いストライプなどのシンプルな柄も新しく打ち出した。人気の高い、韓国風の方眼柄やエスニック風の幾何学模様なども充実させた。
様々な動物をプリントする「リトルアニマルワールド」は1周年を迎える。ハシビロコウやサカバンバスピス、キーウィが人気だ。今年はオコジョと来年の干支(えと)である馬が加わった。ほかにも近年人気のシマエナガや猫を中心としたアニマル柄や、レトロ調、アンティーク調なども拡充。

アパレル向けでは、先染め織物で知られる播州産地で加工するテキスタイルなどを提案する。麻混の高密度のタイプライターは、仕上げにワッシャー加工を施し洗いざらしたビンテージ感のある表情にした。シャリ感のある強撚糸を使い高密度に織ったダンプは播州地区にある特殊染色機で加工。表情豊かなしぼ感などを表現した。特殊加工を施し合繊のような風合いと反発感を持たせたテキスタイルは、上品な光沢感が特徴だ。
