【パリ＝松井孝予通信員】仏ケリンググループは傘下メゾン伊「ボッテガ・ヴェネタ」のクリエイティブディレクターを務めたトーマス・マイヤーの後任として、英国人デザイナーのダニエル・リー（32才）を任命、7月1日付で就任すると発表した。
リーはセントラルセントマーチン美術大学を卒業後、「メゾン・マルタン・マルジェラ」「バレンシアガ」「ダナ・キャラン」でキャリアを積み、12年から「セリーヌ」へ。先ごろまでプレタポルテのデザインディレクターを務めていた。
フランソワアンリー・ピノー会長兼CEO（最高経営責任者）は、「彼独自の創造の世界からインスピレーションされた特異なビジョンは、ボッテガ・ヴェネタの歴史に新しい1章を開くために最もふさわしいと確信した。厳密さ、アトリエの持つ技量の習得、素材への情熱、そしてエネルギーによって具体化する彼の仕事がボッテガ・ヴェネタをどのように作っていくのか早く見たい」と期待を述べた。一方ダニエル・リーは、「50年にわたり築いてきたボッテガ・ヴェネタのアイデンティティー、職人技、品質、洗練さを守りながら、私の持つ現代性と新しい観点でメゾンを発展させていくのが待ち切れない」と抱負を述べた。
