元Keringサステナビリティ専門家 クリスティーヌ・グレ氏がSynflux株式会社の独立社外取締役に就任

2026/09/07 (2026/09/07更新)

Synflux株式会社


Synflux株式会社
欧州における国際事業展開を加速し、グローバル基準に対応したサステナビリティ経営体制を強化

Synflux株式会社(シンフラックス 、以下Synflux|代表:川崎和也)は、事業の国際化、とりわけ欧州市場におけるビジネス展開、グローバルなサステナビリティ政策・規制への適応、ならびに資金調達の推進を目的として、取締役の体制の刷新を実施いたしました。その一環として、サステナビリティおよびファッションビジネスに関する深い専門性と、欧州の企業ネットワークにおける豊富な知見を有するクリスティーヌ・グレ(Christine Goulay)氏を、株主総会の決議をもって社外取締役に選任したことをお知らせいたします。Synfluxは未上場企業でありますが、クリスティーヌ・グレ氏は東京証券取引による独立性基準等に照らし合わせて独立役員の要件を満たしています。



取締役会体制刷新の背景と目的

ファッション産業を取り巻く環境は、欧州を中心とするサステナビリティ関連規制の急速な整備により、大きな転換期を迎えています。エコデザイン規則(ESPR)やデジタル・プロダクト・パスポート(DPP)をはじめとする政策動向は、グローバルに事業を展開するアパレル企業に対し、環境負荷の測定・開示と、設計段階からの廃棄物削減を強く求めるものです。

Synfluxは、AIによるアルゴリズミックな設計最適化を通じて衣服の生産工程における廃棄を削減するソフトウェア「Algorithmic Couture(R)」を開発・提供し、国内外のグローバルブランドとの協業を進めてまいりました。2026年6月には、コペンハーゲンで開催されたGlobal Fashion Summitにおいて、Global Fashion Agenda主催のTrailblazer Grand Prixを日本企業として初めて受賞し、欧州のブランド・投資家コミュニティからも高い評価を得ています。

こうした欧州における事業機会の高まりを受け、市場展開をさらに加速するとともに、国際的なサステナビリティ基準への適応力を経営レベルで強化するため、この分野における世界的な専門家であるクリスティーヌ・グレ氏を独立取締役として迎え、あわせて既存株主との連携を一層深化させるべく株式会社ゴールドウインベンチャーパートナーズ代表取締役である竹岡紫陽氏を社外取締役に選任いたしました。

新任取締役プロフィール

クリスティーヌ・グレ(Christine Goulay)
Synflux株式会社 独立社外取締役




企業のサステナビリティ・イノベーション領域で20年以上の経験を有する。グローバルラグジュアリーグループのKering(ケリング)でサステナブル調達およびイノベーション実装を牽引し、その後マテリアルサイエンス企業PANGAIAにてScience B2B事業を主導。2022年に戦略アドバイザリーファームSustainabelle Advisory Servicesを創業し、投資家・ブランド・イノベーターに対して、デューデリジェンスからサステナビリティ・ロードマップ構築、ESG評価、事業開発支援までを手がける。

専門はサステナブルファッション。次世代素材、サーキュラー・ビジネスモデル、繊維から繊維へのリサイクル、トレーサビリティ、インパクト測定などをテーマに、複数企業の取締役・アドバイザリーボードを歴任するほか、講演・執筆も多数。
クリスティーヌ・グレ氏のコメント

Synflux's algorithmic design technology serves a brand's financial goals and its sustainability goals at the same time. By reducing fabric waste in the design and patternmaking process, it cuts material costs while shrinking environmental footprint; the best strategies are always the ones where profitability and sustainability run together rather than pulling against each other. And with new regulations such as the EU's Ecodesign requirements putting waste and overproduction under scrutiny, solutions like this are moving from nice-to-have to necessary. What convinced me to join the board is the team itself. They combine the business acumen, design sensibility, and AI expertise needed to bring this technology to life at scale. I am excited to help them make that case to the people who control budgets: CFOs, boards, and investors, and to support Synflux as it grows from pioneer to industry standard.


Synfluxのアルゴリズミックデザイン技術は、ブランドの財務目標とサステナビリティ目標を同時に満たすものです。デザインとパターンメイキングの工程で生地の廃棄を削減することにより、素材コストを圧縮しながら環境負荷を低減する--最も優れた戦略とは、常に、収益性とサステナビリティが対立するのではなく、同じ方向に進むものだと私は考えています。加えて、EUのエコデザイン要件をはじめとする新たな規制が廃棄と過剰生産に厳しい目を向けるなか、こうしたソリューションは「あれば望ましいもの」から「なくてはならないもの」へと変わりつつあります。
私が取締役就任を決めた最大の理由は、チームそのものです。この技術をスケールさせ、現実のものとするために必要なビジネスの嗅覚、デザインの感性、そしてAIの専門性を、彼らは兼ね備えています。CFO、取締役会、投資家といった予算を握る人々にその価値を伝える一助となり、Synfluxが先駆者から業界標準へと成長していく過程を支えていけることを、大変楽しみにしています。


Synflux株式会社 共同創業者/代表取締役CEO 川崎和也からのコメント


撮影=新津保建秀

このたび、クリスティーヌ・グレ氏をSynfluxの新たな社外取締役としてお迎えできますことを、大変光栄に思います。ロンドン、コペンハーゲンで直接お会いし、議論を重ねるたびに、彼女がファッション産業において培ってきた豊富な経験と知見、そしてなにより人々を巻き込む情熱的なエネルギーこそが、いまのSynfluxにとって不可欠なものであるとの確信を深めています。
Global Fashion Agenda Trailblazer Award グランプリの受賞、欧州SFDR最上位区分ファンドからの資金調達など、グローバルにおけるSynfluxの認知度とモメンタムは、かつてない高まりを見せています。この勢いを確かな実績として確立させるべく、いまこそ欧州でのビジネス加速に投資すべき好機であると判断し、今回の就任をお願いするに至りました。
日本で蓄積してきた技術を、熱波が押し寄せるヨーロッパにおいても存分に活かすべく、現地企業とのアライアンスを新たな取締役と共に積極的に推進してまいります。


プロフィール:
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科エクスデザインプログラム修士課程修了(デザイン)、同後期博士課程単位取得退学。専門は、デザインリサーチとファッションデザインの実践的研究。 主な受賞に、Kering Generation Award Japanファイナリスト、第41回毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞、H&M財団グローバルチェンジアワード特別賞、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品選出、Wired Creative Hack Awardなど。Forbes Japan 30 under 30 2019、WWD JAPAN NEXT LEADERS 2020選出。経済産業省「これからのファッションを考える研究会 ファッション未来研究会」委員。単著に『惑星のためのファッション』(ビー・エヌ・エヌ、 2026)、監修・編著書に『SPECULATIONS』(ビー・エヌ・エヌ、 2019)、共編著に『サステナブル・ファッション』(学芸出版社、 2022)がある。

Synflux株式会社 共同創業者/取締役COO兼CPO 佐野虎太郎からのコメント


撮影:lilnawg

クリスティーヌ・グレ氏の参画は、Synfluxのプロダクト戦略を新たな段階へ進めるものです。ESPRをはじめとするエコデザイン要件は、私たちにとって遵守すべき制約ではなく、プロダクトが応えるべき設計条件であり、Algorithmic Coutureは、規制と市場の最前線を知る視点によってこそ精度を高められます。
議論を重ねるなかで印象的だったのは、グレ氏がサステナビリティの専門家であることに留まらず、セールスからプロダクト戦略、海外クライアントとの協業のあり方まで、事業のあらゆる論点で私たちと同じ目線に立ち、共に戦略を組み立てる相手だということです。専門領域の境界を軽やかに越えてチームの議論の中心に加わる知的な機動力は、Synfluxの意思決定の質を確実に高めていくはずです。
Synfluxを先駆者から業界標準へと成長させるビジョンを、私たちはグレ氏と共有しています。プロダクトの設計と実装を積み重ね、設計・実装・制度を貫く一貫した思想のもと、彼女とともにその歩みを進めてまいります。


プロフィール:
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。微分幾何学、進化的アルゴリズム、シミュレーションなどの計算論的手法を用い、「衣服がデザインされるプロセスそのもの」を設計対象とする。ファッションを表現やスタイルの問題としてではなく、物質・情報・制度が交差するシステムとして捉え直し、身体と環境の双方に最適化された衣服の可能性を、惑星規模の想像力のもとで探究する。Global Fashion Agenda Trailblazer Programme 2026グランプリ、H&M Foundation Global Change Award特別賞、WIRED Creative Hack Award受賞。共編著に『サステナブルファッション』(学芸出版社、2022)。

Synfluxの事業内容

Synfluxは「FASHION FOR THE PLANET / 惑星のためのファッション」をミッションに掲げ、2019年3月の創業以来、自社サービスの研究開発をはじめ、アパレル・ファッション企業との新商品開発や、大学・研究機関との共同研究など、多角的に事業を展開してきました。

近年、ファッション産業では自然環境の持続可能性への関心が高まり、生産や設計の過程で環境負荷を低減する新たなテクノロジーやソリューションが強く求められています。

このような市場環境のもと、Synfluxは「ファッションデザインの力で、惑星と人類が生き生きする未来へ」というビジョンを掲げ、機械学習、3Dシミュレーション、アルゴリズミックデザインを駆使したデザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」を開発・事業化。衣服生産において避けられない素材廃棄を最小限に抑える仕組みを提供しています。

すでに多くのブランドで導入・商用化が進んでおり、H&M財団グローバルチェンジアワード、毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞、Kering Generation Award Japanファイナリストなど、国内外でその価値が高く評価されています。

Synfluxについて

会社名:Synflux株式会社
所在地:東京都渋谷区神宮前6丁目9番11号
代表者:川崎和也/代表取締役CEO
設立日:2019年3月27日
事業内容:ファッションデザインのためのソフトウェア開発、循環型衣服設計・製造支援、サプライチェーンのデジタル化、合理化支援
URL:https://www.synflux.io/
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