大人の女性向けブランドで、水着やラッシュガードの企画が増えている。ブランドのファンが、水着でも洋服と同じ世界を楽しめるのが魅力だ。特に、日常着の延長のような水陸両用で着用できるものが目立つ。ビジュアルや店頭での見せ方も、洋服とミックスしてコーディネートしているのが〝ならでは〟で楽しい。
(松本寧音)
「アダム・エ・ロペ」(ジュン)は、スイムウェア「スピード」と協業し、昨年から水際でも街でも着られる水着やラッシュガードを販売している。今年はラッシュガード2型、水着2型、サンシェード付きのキャップの全5型。
注目は、アメリカンスリーブとキャミソールをレイヤードしたようなダブルストラップのトップが特徴の水着のセットだ。洋服に限りなく近いデザインで、インナーやヨガウェアとしても着用できる。ストラップや飾りに金具を一切使っていないため、店頭では「サウナ用でも使いたい」との声があった。インナーパンツとショーツがセットで、税込み3万800円。
「コエル」(ビッグヒット)は、水着とラッシュガードが毎シーズン好評で、心待ちにしているファンが多い。今年は水着が上下バラ売りで、トップが2型とパンツが1型。トップは両方黒とドットの2色柄で、アシンメトリーなストラップのブラトップ(1万3200円)と、「日焼けをしたくない」大人女性向けにカップ付きでロングスリーブタイプ(1万5400円)を作った。袖口にフリルをあしらった、大人可愛いデザインがポイント。
ブランドらしいセーラーカラーのラッシュガード(1万9800円)もある。
「アウラアイラ」(コードナイン)は今夏、初めて水際のアイテムを企画した。夏のレジャーからスポーツシーン、日常まで幅広く使えるよう、紫外線防止・速乾・接触冷感・防透けの機能を備えたラッシュガードのフーディーとワイドパンツをセットアップで提案する。
フーディーは、顔周りの紫外線対策にお薦めな、フードにつば付き、目の下まで覆えるハイネックのデザイン。ヒップが隠れる着丈だが、ジップで裾が取り外せてクロップト丈にもアレンジできる。パンツも同様にロング丈をハーフ丈にできる。リサイクルポリエステルを使ったベアスムースと鹿の子で作った。フーディー、パンツともに2万9700円。