《めてみみ》百貨から百価へ

2026/10/16 06:24 更新NEW!


 百貨店が、業態価値の再創造に動き出した。大丸梅田店は、新ストアコンセプトを「アトリエ・フューチャー」と定め規模改装を進めていくと発表した。「まだ名前のない文化や新しい価値を共創・発信する〝偏〟集特区」を目指すという。現在、フロア閉鎖している4、5、9階を27年春に先行オープンし、30年春頃に全館オープンする。

 詳細は明らかにしていないが、5階はグローバルファッションをテーマに、ジェンダーレスなブランドを集積する。9階はクロスカルチャーをテーマに「関西屈指の規模」に広げたイベントホールで、体験型コンテンツを充実する。4階は化粧品面積を従来の1.5倍に広げる。

 「百貨店から百価店へ」を掲げる近鉄百貨店は、25年度から地方創生プロジェクト「ハルカス・ニッポン博覧会」を、あべのハルカス近鉄本店で開始した。同店は、食品を皮切りに改装も進めており、27~28年度にかけて3~5階婦人服を改装する。ジェンダーレスをキーワードにメンズ、レディス、キッズを融合する計画だ。

 大和(金沢)も27~31年度の中期経営計画で、「百の価値を届ける提案型・体験型店舗」を目指す。美、食、アート・クラフト、ウェルネスを強化する提供価値に位置付けた。立地も規模も異なる百貨店に共通する狙いは、従来型の百貨=モノの集積とは違う提供価値の創出だ。



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