【良い服を着よう】「ナゴンスタンス」 クリエイティブディレクター 植田みずきさん


求められているのは、トレンドよりもシーン提案

 仕事用の服は「エンフォルド」(バロックジャパンリミテッド)で欲しいものを作っていますが、休日用の服をどこで買えばいいんだろうって、数年前から思っていました。それで、18年春夏から「ナゴンスタンス」を始めます。30~40代は、自分の好きなものが固まってきて、賢い買い方ができる。「今年はこれがトレンド」という提案にはなかなか乗ってきません。それよりも、「こういうところに行く時に、こんな服が欲しいよね」という提案が一番求められていると思う。

 子育て世代なので、それまで行かなかったようなアクティブな場所に行くことも増えます。でも、単に子育てがしやすいかという目線では服が面白くなくなる。あくまでも主役は着る女性で、自分らしさを大事にしながら子育てもできる服、というのがナゴンスタンスのポイント。それだと、子育てをしていない人も対象になりますから。良い服って、着るだけで気分が高揚する服だと思います。

 春夏は、水着とともに麻素材のアイテムを充実しました。エンフォルドでは、麻はあまり使ったことがありません。ほとんどの商品を洗い加工しているので、家で洗濯しても大丈夫。機能素材も取り入れて、着心地の良さ、シルエットの美しさを追求しました。18~19年秋冬は、キャンプや温泉など、山での行楽シーンを想定しています。

「ナゴンスタンス」  クリエイティブディレクター 植田 みずきさん

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