ウェアーズのレディスブランド「ダブルクローゼット」は、「おしゃれをしたい女の子を応援したい」という思いのもと、トレンドを取り入れつつもほかのブランドとは違う独特のテイスト、細部までこだわった商品を追求し20代を中心に支持されている。
商品企画は、女の子がその服を着ていて周囲から「可愛いね」とほめられるか、その日一日が楽しくなるかが基本だ。企画チームは1着1着にマニアックなほどの愛情を込めており、商品全体に加えて「ボタンなどの付属品や縫製、デニム生地の加工、オリジナルプリントの柄の出方など細かいところを褒められるのもうれしい」(橋本晶子専務取締役企画生産部部長)という。
こうした商品について、価格面でも女の子に喜んでほしいという思いと素材や縫製は妥協したくないという思いがせめぎ合いながら、会議ではいつも最善の方法を探る。企画やデザイナー、MD、生産のメンバーで毎日、定例の打ち合わせを行い店頭の声や今後の企画について議論しているが、普段からコミュニケーションで信頼関係を築いているため「売れていないときも誰かのせいにはしない。皆で改善策を話し合う」。
他社で売れているデザインでも、「これはうちらしくないと思う商品は作らない」。社内の柔軟でリラックスした雰囲気と、ファンのためにもぶれない強さ。それはダブルクローゼットの服の魅力にも通じている。