概要
ストーンアイランド(STONE ISLAND)は、イタリアの高級スポーツカジュアルブランド。スポーツウェアを主力としつつ、「スポーツウェアの頂点へ」という理念のもと、ミリタリーやアウトドアの要素を取り入れたデザインのアウターを提案している。繊維メーカーとの共同による独自の素材開発のほか、全商品に製品染めを施すなど、テキスタイルや染色加工にこだわった企画を行っている。
ブランドアイコンは、コンパスをモチーフにしたロゴ入りのワッペン。1980年代後半にブームとなり、近年、スポーツブランドやストリートブランドとのコラボ商品が世界的にヒットし、人気が再燃している。日本での販売は豊田貿易が担っている。
歴史
ストーンアイランド(STONE ISLAND)の誕生は1982年、ボローニャの知識人でアートディレクターのマッシモ・オスティ氏によって、モデナ郊外のラヴァリーノで創設された。
1980年代後半に“イタカジ(イタリアンカジュアル)ブーム”の流れを受けて日本でも人気ブランドとなった。
2008年に当時デザイナーを務めていたポール・ハーヴィー氏がブランドを離れ、カルロ・リヴェッティ氏がデザインチームを率いたコレクションをスタート。品質向上と納期短縮のため、生産・物流の見直しに着手した。
2013年に「ナイキ(NIKE)」「シュプリーム(Supreme)」からオファーを受けコラボ商品を発表し再ブレークのきっかけとなった。2018年9月には東京・南青山に世界22店目の旗艦店をオープンした。
ブランドのオーナー兼ディレクターのカルロ・リヴェッティ氏は、2018年の来日時、「昔からマーケットにすり寄るようなことはしていない。レディスも作らなかったし、ライフスタイルなんて提案したこともない。独自の素材を使い、男性が好む、機能的なデザインの服を作ることをずっと続けてきた」とコメントしている。
(2019年4月現在)