概要
五大陸(gotairiku)は、オンワード樫山が1992年に立ち上げたスーツ主力のメンズブランド。オンワード樫山の基幹ブランドであり、百貨店の紳士服売り場では欠かせない存在として、全国の百貨店で展開を行っている。
ブランドコンセプトは「ジャパニーズ・ジェントルマン・スタンダード」。過剰な装飾をせず、日本ならではの「引き算の美学」による洋服作りを目指したビジネス&トラッドなアイテムを提案している。
商業水洗いのできるスーツ、土に埋めると分解されるスーツ、軽量な「エアージャケット」など、時代を先取りした画期的な商品開発が五大陸の魅力となっている。
歴史
五大陸(gotairiku)は1992年に誕生した。当時は、バブル崩壊が進行し社会的に国際化が話題となり、社会的に求められるビジネスマン像が変わりつつあった。そういった時代背景を受け、「東京発国際服」として五大陸は立ち上がった。
立ち上げ当初から、時代の一歩先を行くような画期的な商品開発を進め、サステイナブルやエシカル(倫理的)などの観点を取り入れた環境に配慮した商品をいち早く展開。代表的なのは、商業水洗いが出来るスーツ「エコJスーツ」や「土にかえるスーツ」。
その他にも美脚パンツや軽量な「エアージャケット」などでビジネスマンの支持を得てきた。
2000年代に起こった中国生産の広がりや紳士スーツ市場の低価格競争、クールビズのスタートなどにより市場自体が落ち込む中、トータル提案を強化し、ショップ化を進めた。
2013年、ブランド20周年を契機に「メンズの復権」を掲げリブランディングに着手。ものづくりや対象顧客を根本的に見直し、団塊ジュニア層をターゲットに、素材や仕立てなどの質の向上に取り組んだ。また片岡愛之助さんら歌舞伎俳優を起用した大型の広告宣伝キャンペーンを打ち出し、話題を呼んだ。
2015年から、純正国産表示制度「Jクオリティー認証事業」の認証商品の販売に注力。合わせて、創業当初からのテーマであった「東京発国際服」を「日本発世界服」に変更し、世界に向けた提案を強化している。
(2019年5月現在)