概要
ブルックス(BROOKS)は、世界で初めてEVA(エチレンビニルアセテート)ソールを用いたランニングシューズを開発したことで知られるアメリカのランニングシューズブランド。「ラン・ハッピー」をコンセプトに商品を開発、世界50か国以上で販売されている。
自動的に最適なクッションへ変化するクッショニングシステム「ブルックスDNA」や世界初の3Dスキャンによるフルカスタマイズシューズの開発など、多くの革新的な機能を生み出している。製造工程におけるブルーサイン認証の取得や高い生分解性を持ったミッドソール素材の開発など、環境配慮への意識も高い。
日本ではカスタムプロデュースが2012年から販売代理店を務め、ランニングシューズブランドとしてのリブランディングに着手。専門知識を持ったコンサルティングスタッフの起用や店頭やマラソン大会でのシューズ診断イベントといった独自のマーケティング活動に取り組んでいる。
2019年4月に、伊藤忠商事が日本市場における独占輸入販売権の取得を発表。アキレスを通じて、2020年春夏から本格的に販売し、3年後に売り上げ(小売りベース)30億円をめざす計画を明らかにした。伊藤忠商事は、ブルックスの販路を専門店だけでなく、セレクトショップなどへ拡大し、スポーツとファッション、ライフスタイルの垣根を越えたブランドに育成する方針。
歴史
ブルックス(BROOKS)は1914年、アメリカの22歳の青年、ジョン・ブルックス・ゴールデンバーグがペンシルバニア州でブルックス・シューカンパニーを創設、シューズの製造を開始したことが始まり。当初は革製のバスシューズ(プールや海水浴シューズ)やバレエシューズの生産からスタートした。1970年代に入るとアメリカにジョギングブームが到来し、ブルックスもランニングシューズの開発に軸足を移した。1974年に発売した「ヴィラノバ」は、メッシュとナイロンのアッパーで、軽くて柔軟性に富むだけでなく、1/2インチのウェッジヒールを装備。20ドル以下と言う価格もあって一気に人気商品となった。
1983年にシアトルに移転、1999年にラン・ハッピーキャンペーンをスタートさせた。2001年にはランニング専門ブランドとなり、2011年にはアメリカランニング専門店チャネルのフットウェアでシェアナンバーワンを獲得した。
(2019年4月現在)