Vivienne Westwood


概要

ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)は、パンクファッションを背景にしたイギリスのファッションブランド。ブランドアイコンは王冠と地球をモチーフにしたオーブで、メンズ、レディスウェアだけでなく、ライフスタイルグッズも幅広く展開している。

日本でのマスターライセンシーは伊藤忠商事。レディスインポート商品の総販売元はインコントロで、ジョイックスコーポレーションがメンズインポート商品の総販売元となっている。

ライセンスビジネスも活発で、サブライセンシーとして大沢商会グループ(レディス・メンズウォッチ)、川辺(レディス・メンズハンカチーフ)、セイコーアイウェア(眼鏡・サングラス)、フカシロ(レディス革小物・バッグ、ライター)、福助(レディスソックス・ストッキング、メンズアンダーウェア・ホームウェア)、ムーンバット(レディス傘・洋品・帽子)、ヨークス(レディス・メンズ手袋、レディスベルト、メンズ洋品)、根岸商会(メンズベルト)、スタイル(メンズバッグ・革小物)が名を連ねている。

歴史

ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)がスタートしたのは1971年。デザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドが、ロンドン・キングスロード430番地に「レット・イット・ロック」というショップを開店したことが始まり。

イギリスのバンドグループであるセックス・ピストルズの仕掛け人としても知られるマルコム・マクラーレンのために、イギリスの下町の“不良少年”を指すテディボーイスタイルの洋服をデザインしたことがブランドの契機となっている。その後、ショップ名は「トゥーファストトゥリブ・トゥーヤングトゥダイ」から「セックス」を経て、現在は「ワールズエンド」となっている。

ヴィヴィアン・ウエストウッドが一躍有名になったのは、マルコム・マクラーレンが、「セックス」に出入りしていた若者にヴィヴィアン・ウエストウッドのウェアを着せて、セックス・ピストルズとして世に送り出したこと。挑発的なメッセージを載せたウェア、ストラップやジッパーを使用した過激なデザインが注目され、パンクファッションの代名詞となっていった。

1981年には初のキャットウォークショーとしてパイレーツコレクションを発表。1998年春夏からはディフージョンラインの「ヴィヴィアン・ウエストウッド・アングロマニア」をスタート、2017年秋冬からはメンズの「ヴィヴィアン・ウエストウッド・マン」とレディスの「ヴィヴィアン・ウエストウッド・レッドレーベル」を統合し、ヴィヴィアン・ウエストウッドとして展開している。

(2019年2月現在)

Vivienne Westwoodのブランド情報

カテゴリーデザイナー・コレクション
イギリス
URLhttps://www.viviennewestwood-tokyo.com/
デザイナーヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)

Vivienne Westwoodに関連する記事

25年春夏パリ・メンズを振り返る 陰りが見えるセレブマーケティング

2024/06/28

 1時間半待たされた。21時のスタートのはずが、顔を布で覆った男とその伴侶が「プロトタイプス」のショー会場に到着したのは22時半。元カニエ・ウェストことイェは社長出勤もいいところだった。【関連記事】25年春夏欧州メ...



25年春卒業予定者のファッション意識調査 好きなブランド、尊敬するデザイナーは?

2024/06/25

 「ファッション意識調査」では、好きなブランドで「ヴィヴィアン・ウエストウッド」が2年連続で1位。よく買うブランドでは「ザラ」が21年以来の1位を獲得した。よく買う場所、よく買う店では「古着店」が得票を増やし、ネッ...



《シトウレイのカミングスーン研究所》PV至上主義に変化の兆し

2024/05/22

 カミングスーン研究所所長シトウレイです。こんにちは! とってもとっても久々ですが、今日はファッションに携わる皆様にぜひぜひ伝えたいことが! ということで、若干熱量高めでお届けします。(写真も) アフターコロナで1...



【今日は何の日?】4月8日 ヴィヴィアン・ウエストウッド誕生日(1941年)

2024/04/08

■ヴィヴィアン・ウエストウッド 英国のファッションデザイナー。美術学校で学び、小学校の教師をしていたが、のちにパンクロックバンドの代表格「セックス・ピストルズ」のマネジャーとなるマルコム・マクラーレンと60年代末に...



24~25年秋冬パリ・ファッションウィーク 二面性を際立たせる

2024/03/12

 【パリ=小笠原拓郎、青木規子】24~25年秋冬パリ・ファッションウィークは、いつも以上に二面性や違和感のある組み合わせが目立っている。エレガンスとカジュアル、センシュアルとデイリー。スタンダードやベーシックを新し...



《トップインタビュー2024》ジョイックスコーポレーション社長 塩川弘晃氏 リアルな接客に磨き

2024/01/16

 コロナが収束し、リアルへの回帰が進む中、店頭を起点にした販売員の接客力に磨きをかけるジョイックスコーポレーション。今年は主力ブランド「ポール・スミス」を軸に店舗改装などに投資するとともに、販促・宣伝に力を入れ、フ...



《マスイユウのファッションロードトリップ》ファッションX㊦ もう心に届かない?

2024/01/11

 「ファッションX」期間中、郊外のクリエイティブハブで開催された英国『デイズド』誌によるトーク&セミナーでは、独自の調査による〝ジェンZの動向〟が発表された。もちろんデイズドのコミュニティーをベースにしたものなので...



札幌パルコ エリアの人流回復を捉え、コロナ前の売り上げ超え見込む

2023/12/18

 札幌パルコは今期、コロナ前の19年度の売り上げを超える見通しだ。立地する札幌・大通地区は商業施設の建て替え時期に入っているが、エリアの人流回復を店揃えやイベントで捉えている。(田村光龍) 同施設の売り上げは7月が...



「フェルメリストビームス」20周年 犬塚ディレクター「作り手の思いを直接届けたい」

2023/10/31

 ビームスの「フェルメリストビームス」は「特別な服を見つける楽しさ」を提案するレーベルだ。ビームスウィメン原宿にある小部屋の1店舗だけで買える。23年で20周年を迎えた。「店には人とのつながりを生み出す役割がある」...



「REBEL: 30 Years of London Fashion」展が解き明かす、クリエイターの揺籃(若月美奈)

2023/10/02

「ポール・スミスもマーガレット・ハウエルも登場しないロンドン・コレクションの本なんて売れない」。6年前、繊研新聞社からアーカイブ書籍「ロンドン・コレクション 1984-2017 才気を放つ83人の出発点」を出版した...



ムーンバット社長 鎌田尚さん 成長戦略で企業基盤の確立を目指す

2023/09/29

 ムーンバットは、コロナ禍で厳しかった傘や帽子などの服飾雑貨が、行動制限の撤廃などで好調に動いている。直営店事業やEC販売、利益改善などの構造改革による成長戦略が進んでおり、前期(23年3月期)は4期ぶりの黒字化で...



ジョイックスコーポレーション 今期、最高益を目指す 新規出店・改装も強化

2023/08/28

 ジョイックスコーポレーションはコロナ禍の影響から業績が回復し、23年度は売り上げを19年度並みに戻し、最高益を目指す。7月の売り上げも前年同月比13%増と堅調だ。「この間の構造改革をはじめ、OMO(オンラインとオ...